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脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎|二子玉川駅徒歩3分|土日診療の皮膚科・美容皮膚科|二子玉川皮ふ科

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは、頭や顔、わきの下などの皮脂の分泌が盛んな部位(脂漏部位)や、擦れるところがカサカサしたり、赤くなったりする皮膚疾患です。この疾患で皮膚科クリニックを受診される方は多いです。乳児期や思春期以降の方に好発します。

脂漏性皮膚炎の原因

脂漏性皮膚炎の原因はわかっていないことも多いですが、皮脂の中の成分の一つであるトリグリセリドが皮膚の常在菌によって分解され、分解されたものが皮膚に刺激を与えることが一因と考えられています。
特に発症・悪化させる因子として、カビの一種であるマラセチア菌が関係しているとされています。この菌は普段からヒトの皮膚に住んでいる菌で皮脂を好み、皮脂が増えると増殖します。

脂漏性皮膚炎の症状

乳児期では、生後2~4週ごろに頭や顔などに黄色いカサカサや赤みが出てきて、大半は生後8~12カ月程度で症状が落ち着いてきます。
思春期以降の成人の場合は、頭にはフケのようなものがみられ、前述の他の脂漏部位にはカサカサした赤みやジュクジュクした赤みなどが出てきたりします。
中にはカサカサがかたまりになって硬くなり、他の疾患である乾癬の症状に似ることもあります。(乾癬についての詳細は乾癬のページを参照ください。)

特に症状がみられやすい部位を下記にまとめておきます。

好発部位

  • 頭皮や髪の生え際
  • 眉毛
  • 鼻のわき
  • 耳のうしろ
  • わきの下
  • 股間部
  • 膝の裏 など

乳児期の脂漏性皮膚炎のほとんどは一過的なもので、正しいスキンケアを心がけると生後8~12カ月ごろを目安に自然に治ってくることが多いです。
思春期以降にみられる成人型の脂漏性皮膚炎の場合は、一度発症すると改善・悪化を繰り返し、慢性的な経過をたどることが多いです。症状がひどくなると、自然に治ってくることが見込めなくなるため、皮膚科を受診し適切な治療を受けましょう。

当院の治療

脂漏性皮膚炎の一因としてマラセチアというカビが関与していると考えられていますので、カビに効果的な抗真菌剤と呼ばれる外用薬を処方します。皮膚の「赤み」や「かゆみ」、炎症が強くみられる場合にはステロイド外用薬を処方します。
肌の「カサつき」には、保湿剤の塗布を行います。
かゆみが強く掻爬(そうは)してしまう場合は抗ヒスタミン薬などの内服を併用することもあります。

生活上の注意点

皮膚を清潔に
まずは、洗顔料やシャンプーを使い洗顔、洗髪を行って、皮脂の溜まりやすい部位を清潔に保つことが大切です。日々の生活の中で、皮脂汚れを溜めないように、しっかりと対策しましょう。症状がなかなか改善しない場合などは市販されている抗真菌薬を含んだシャンプーやリンスなどに変えてみることもお勧めします。
生活習慣を見直す
睡眠不足や過度なストレスは、お肌のマイナス要因になります。肌の調子が悪いと感じたら、まずは十分な睡眠、休息をとるように心がけましょう。暴飲暴食や偏った食生活も、皮膚症状を悪化させます。野菜をしっかりとるなど栄養バランスの整った、規則正しい食生活を心がけましょう。