シワ
シワ
シワ
皮膚の最も表面にある表皮と呼ばれる層は常に細胞が入れ替わっており、細胞が成熟し古くなってくると、表皮の底から表面に向かって押し上げられて、角層になってから脱落しています。このことをターンオーバーといいます。
表皮の下にある真皮と呼ばれる層は水分やヒアルロン酸などからなるゲル状の基質の中に、強靭な張力を持つ膠原線維(コラーゲン線維)、弾性線維(エラスチンなど)が存在してできており、これらの存在によって肌の張りが保たれています。
表皮は常に細胞が入れ替わっている状態に対して、真皮はあまり大きく変化することはありませんが加齢とともに徐々に衰えてきます。
真皮の膠原線維、弾性線維などが減少・変性し、肌のハリを持たせるのに重要な張力・収縮力を保てなくなるとシワができます。
表情の変化によってできるシワも一時的なものですが、この膠原線維、弾性線維などが減少してくると徐々にシワが消えなくなります。
また、肌の老化は光によっても起こってきます。そのためシワの予防には、サンスクリーン剤(日焼け止め)の使用が重要です。
シワには、細かくできる浅いシワもあります。いわゆる乾燥による小ジワです。
肌の乾燥が続くと、通常は表皮のターンオーバーで改善しますが、慢性的に乾燥が続くと細かい「ちりめん状」の小ジワが作られてしまいます。この状態は、保湿により肌が潤うことで目立たなくなる可能性がありますが、そのまま放置すると、より治りにくい深いしわになってしまうケースもございます。