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円形脱毛症

円形脱毛症|二子玉川駅徒歩3分|土日診療の皮膚科・美容皮膚科|二子玉川皮ふ科

円形脱毛症

円形脱毛症とは

円形脱毛症

頭髪の一部、もしくは複数箇所で円形に脱毛する疾患です。
一般的に10円玉程度の脱毛というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、頭部全体に広がるものや、まゆ毛やまつ毛、体毛などに及ぶ重度のものまでタイプがあります。
発症の原因はわからないことが多いですが、アトピー性皮膚炎や膠原病、甲状腺疾患などに合併する例もあります。
また、治療によって脱毛部の毛髪が完全に生えても、再発することも多々ありますので、皮膚科への定期的な通院をお勧めします。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因は様々な理由が考えられます。現在、有力な原因として以下が考えられます。

主な原因

自己免疫疾患
免疫は本来細菌やウイルスから体を守るように働きますが、自己免疫疾患とは何らかの原因でこの免疫機能が正常に働かず、自分の体の一部分を外から入ってきた異物とみなして攻撃してしまうことです。円形脱毛症の場合は免疫細胞であるTリンパ球が何らかの原因で毛根を攻撃することで起こると考えられています。また様々な自己免疫疾患(橋本病、SLEなど)と合併することもあります。
アトピー性疾患
円形脱毛症の患者さまの多くがこの素因を持つことから原因の一つと考えられています。
精神的ストレス
ストレスで異常をきたした交感神経が血管を収縮させ、頭皮への血流を悪化させることが原因と考えられています。またストレスによって自己免疫疾患などの疾患を誘発し、脱毛が起こるのではないかとも考えられています。
出産後の女性ホルモン値の変化
女性で多く指摘されていることが「出産後の女性ホルモンの減少」です。女性ホルモンには発毛を促す作用があり、減少すると脱毛につながるとされています。この場合、妊娠中に通常よりはるかに増加した女性ホルモンが出産後元の数値に戻ることにより、前後のギャップで起こると考えられます。
遺伝
家族で円形脱毛症が見られるケースも多く報告されているため、遺伝的な要因が関わっていると考えられています。

円形脱毛症の症状

脱毛斑の多くは2~3cm程度の円形ないし卵円形で、単発で出る場合や多発したり、頭部のみならず毛が生えているあらゆる部位に生じたりすることもあります。
通常自覚症状はないですが、脱毛する前に軽いかゆみや違和感を伴うこともあります。
重症例では、頭部全体が抜けたり、眉毛、睫毛、髭、その他全身のあらゆる種類の毛が抜けたりします。

検査・診断

視診・触診による頭皮の状態の確認や毛や毛根の形などを観察し診断します。
通常、健康な毛根はボウルのように丸い形をしていますが、円形脱毛症で毛根が傷ついている場合は、その部分が先細りになっているため、重要な判断基準となります。
また、血液検査などを行い、以下のような他疾患が隠れている可能性もあります。
その場合、原因疾患を治療しなければ、脱毛症状の根本的な解決に至りません。

原因疾患として考えられるもの

  • 甲状腺疾患
  • 全身性エリテマトーデス
  • 関節リウマチなど自己免疫疾患
  • アトピー性疾患
  • 貧血
  • 亜鉛欠乏症や梅毒 など

当院の治療

根治に至る治療法はまだ確立されていませんが、現在の治療法として、脱毛斑に炎症や免疫機能を抑えるステロイドを外用したり、場合によってはステロイドを局所注射したりします。また育毛を促す外用薬やセファランチンやグリチルリチンなどの内服薬を処方する場合もあります。
他に、液体窒素などを脱毛斑に当て発毛を促す「冷却療法」、紫外線を当てる「紫外線療法」などがあります。
治療には時間がかかるケースや再発する例もあり、広範囲に広がりなかなか隠せない場合はウイッグの使用もお勧めします。